2009年2月12日、コンチネンタル航空と業務提携しているコルガンエアーが、ニューヨーク州・バッファロー市で墜落し、49人の乗員・乗客と地上の住人1人が犠牲となった、飛行機墜落事故の原因に関する個人的見解を書いてみた。
メディアでは、気象や機体トラブルが原因ではないかという見方をしているようだ。確かに当時の現場上空の気象は悪かったようだ。しかし、本当にパイロットが対処できないほど荒れていたのか。また機体に関する トラブルの連絡も管制塔には無かったという。
私は搭乗していた2名のパイロットのコンディションに注目した。パイロットの運航業務にはDUTY TIME(職務時間)の規定がある。これはパイロットが日・月・年間に従事する運航業務の時間や、次の運航業務に携わる前に取らなければならない休憩時間などが細かく規定されている。これを違反すると「疲労」が溜まり、断定的な決断が遅れる、集中力が途切れたるなど、事故に繋がる危険性が高くなる。実質この「疲労」が原因で起こった事故は過去で数100件にも及んでいる。3407便の操縦士たちが、DUTY TIMEの規定に違反した情報は無い。しかし、違反はしていなかったとしても、実質疲労は残っていたのではないだろうか。
副機長のレベッカは3407便に搭乗する直前まで、3日間の休養が与えられていた。十分な休養期間といえるが、彼女は雲峡業務の前日の夜から当日の朝にかけて、シアトルからニューヨークまで乗客として飛行機に乗っていた。飛行時間は約6時間。海外旅行へ行った事のある方はお分かりになるだろうが、6時間乗客として座っているだけでも疲れてしまう。また、どこの局だったかは覚えていないが、彼女の給料は相当低かったらしく、生活の為にコーヒーショップで掛け持ちのアルバイトをしていたというニュースを見た記憶がある。機長のグレッグはというと、フライト前日が休暇であった。しかし彼は家に帰らず空港のクルー専用ルームで寝ていたというではないか。もちろんこれはコルガンエアーのカンパニーポリシーに反した行為である。
断定はできないが、パイロットたちのコンディションがもし完全だったら、自己管理がきちんと出来ていたら、この悲劇は起こらなかったかもしれない。
この事故とは無関係だが、同社は2009年5月14日にも着陸時にタイヤが取れる事故を起こしている。しかもこの事故は墜落した3407便と全く同じルートで同じ機種だった。幸いけが人はいなかったようだが、乗客の1人がこのタイヤが外れる瞬間子をビデオカメラに収め、メディアに投稿したことで反響を呼んでいる。
UPDATE
CVD(Cockpit Voice Recorder)の中身を調査した結果、パイロットがアプローチする際の速度を見誤り機体を失速させた疑いがあるという。通常スピードが失速速度に近づくと、工事現場で地面のコンクリートを壊す時に使うハンドブレーカーの「ドドドドドッ」という警告音が鳴る。この警告音を、「スティックシェーカー」呼んでいる。これに対する緊急動作は、速度を上げること。正しいアクションは、艦首を下げる、パワーを上げる、ギアを上げるなどがある。しかし、パイロットは何故か艦首を上げ、機体を失速させてしまったというではないか。失速した機体は最初にウイングドロップ(右翼、左翼どちらか先に揚力を失った翼方向にバンクする)し、ノーズドロップ、そしてきりもみ状態になる。失速時、3407便はILS(視界が悪い時に行う計器によるアプローチ)中だったため高度が低く、きりもみ状態からリカバーするのは困難だったのかもしれない。しかしきりもみに入る前に回避することは可能だったはず。何故パイロットは操縦桿を引いたのか。疲労により集中力が途切れ、正しい判断ができなくなってしまった事が原因なのか。

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