2009年3月23日に、成田空港で起こった貨物便フェデックス80便の着陸失敗事故を覚えている人はいるだろう。この事故は大きく報道され話題になったが、ほぼ同時期に、さらに悲劇的な事故がアメリカのモンタナ州で起きていた。事故機はピラトス(PC-12)というスイス製の飛行機。死者は14人。内半分が10歳以下のこどもだった。
事故発生までの経緯は次の通りだ。
操縦していたエリソン氏は、友人ファミリーとスキー旅行へ行くため、カリフォルニア州レッドランドを飛び立った。最初に着陸したのは同カリフォルニア州の Nut Tree空港。友人ファミリーをピックアップし、次の目的地であるOroville空港へ向かった。そこでまた別の友人ファミリーを乗せ終えた一行は、目的地のモンタナ州、Bozemen 空港へ飛び立った。
エリソン氏は高度25,000フィートを運航中、針路をBozemen空港からButteのBert Mooney空港に変更する旨を、ソルトレイクシティセンターの管制官に伝えた。変更理由は不明。管制官は、14,000フィートまで降下を許可し、Butte空港が目視で確認出来るか尋ねた。エリソン氏は、「あと雲1つ避ければ見えるだろう」とレポートし、1分後に「空港を目視確認した」と連絡をした。しかしPC-12はその4分後、Bert Mooney空港から150メートルほど離れた墓地に墜落し、天に向かって炎を立てていた。
今回事故を起こした機体は、プライベートカテゴリー(エアラインやチャーター機のように商用目的で運航しない個人オペレーション)で運航していたため、CVRやFDR(コックピット内の会話やデータを記録する機器)の装備は義務付けされていなかった。事故直前、機中で起こっていた問題を把握する方法が全くないため、原因の特定がかなり難しい事故といえる。
操縦ミスによる事故の可能性はあるのか。エリソン氏は元米空軍パイロットで経験も豊富だった。また事故機PC-1の操縦時間も1,000時間以上あった点を考慮すると、操縦ミスの可能性は低いと思われる。
ではエリソン氏の健康状態はどうだったのだろうか。何か病を抱えていた、また飲酒や薬物を投与していた可能性はあるのか。残念ながら私の手元には該当するデータが無い。しかし、体調管理という観点から述べさせてもらうと、パイロットには定期的に健康診断を受けなけばならない規定がある。この診断は政府より認定を受けた病院でのみ受診が可能で、合格基準も当然存在する。心臓病やその他操縦不能状態に陥らせる可能性のある病気が発見されたら、即メディカルライセンスが停止となり、操縦できなくなる。司法解剖の結果が正式に出なければ何とも言えないが、私はこれが原因では無いように思える。
次に当時現場の気象はどうだったのか。これはアクシデントが起こる約30分前の気象予報である。
風:320/10 (北西320°の方向、平均風速5m/sの風)
視界: 10 statute miles (10マイル以上の視界)
雲: FEW 4,400 , OVC 8,000(4,400フィート以上は雲が空を12.5-25%カバー, 8,000フィート以上は雲が空を100%カバー)
気温: 7℃
露点温度: マイナス3℃
上記によると、風は穏やかなため、ウインドシアなどの乱気流が発生する可能性は低い。雲による視界の制限も、有視界飛行ルール上問題は無い。更に、パイロットは空港を目視で確認できていたことを無線で管制官に報告している事実もある。気になる点は温度だ。気温は1,000フィート上昇するごとに約2℃下がる。(但しこのルールが適応されない大気の層もある。)Bert Mooney空港の標高は5,550フィート。計算すると、9,050フィートがフリージングレベル(±0℃のレベル)になる。(計算式:5,550 + 7/2*1,000)気象予報から考えると、PC-12は14,000フィートから降下中に雲の中を通過している可能性が非常に高い。その雲の中の水滴が冷却されアイスとなり、主翼などのストラクチャーに付着したことが今回の原因なのではないか。現時点の情報から推測する限り、アイス付着による事故の可能性が最も高いと思われる。

突然ですが、皆さんは飛行機が着陸する時、こんなことに気付いたことはありませんか?タイヤが地面に着いたことにも気づかないくらいスムーズなランディングや、ムチ打ちになるぐらい激しく叩きつけられたようなランディング。
最後にパイロットもやっちゃってます。
通常ペットを飛行機に乗せる場合は、ケージに入れて機内に持ち込むか、飛行機の貨物庫に搭載する方法があります。航空会社によって、機内へ持込みが許可されなかったり、重量・サイズなどの細かい制限があるようです。
① 空港に設けられているペットラウンジにてペットをチェックイン
